ヘクスグリッドを描きたい? そのためには何をしたいのか mkhexgrid に教えてやらなければならない.方法は 2つある.スペックファイルに書き込むか,コマンドラインオプションで指定するかだ.手本をお目にかけよう.縦配列で 10×10 のグリッド,ヘクスサイドの長さは 30ピクセルの PNG画像が描きたいとする.これを作るためには,愛用のテキストエディタ(例えば Vim や Emacs,メモ帳)を起動して下のように打ち込む:
columns = 10 rows = 10 hex-side = 30 grid-grain = v output = png outfile = tut1.png
各行は作りたいヘクスグリッドの一つの要素を指定している.打ち込んだら spec.txt という名前のファイルに保存しよう.これがスペックファイルで,mkhexgrid はヘクスグリッドの諸元をこのファイルから読み込むことになる.スペックファイルは mkhexgrid が探すことのできる場所に置きたくなるだろう.Windows なら mkhexgrid をインストールしたディレクトリがいいだろうし,Unix なら mkhexgrid は自分用のパスにあるだろうから,スペックファイルは都合のいい場所に置けばいい.
次に,先に作ったスペックファイルを使って mkhexgrid を実行する必要がある.mkhexgrid はコマンドラインプログラムでグラフィカル・ユーザインタフェイスがないので,実行するためにはシェルを開かなければならない.Unix を使っているなら,ターミナルを開けばシェルプロンプトを使える.Windows なら,スタートメニューでプログラム → アクセサリ → コマンドプロンプトを選択すればシェルが開く.あるいは,「ファイル名を指定して実行」を選んで,ダイアログボックスに cmd と打ち込んでもいい.
これでシェルが使えるようになったので,(そのディレクトリにいなければ)スペックファイルを置いたディレクトリに移動し,次のように打ち込んでリターンキーを押せば mkhexgrid が実行される:
mkhexgrid spec.txt
プログラムが終了したなら,ヘクスグリッドが描かれた tut1.png という名の新しい画像ファイルができているだろう.このような画像のはずである.これはそれほど垢抜けているわけではない.アンチエイリアスもかかっていないし,ヘクスの中心にヘクス番号が書かれているからだ.スペックファイルに次のように書き加えれば,少しはましになる:
antialias = true coord-bearing = 90 coord-distance = 20
アンチエイリアスが有効になったのでよりスムーズな線となり,ヘクス番号はヘクスの上部に移動した.このような出力になるはずである.
これで mkhexgrid の使い方の基本を見てきたことになる.このチュートリアルでお目にかけた以上のこともできる.さらなるオプションはリファレンスマニュアルをご覧頂きたい.